養殖さん家のビニールハウス

@SakanaTennenの長ったらしいメモ置き場です。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会1話「はじまりのトキメキ」感想 「叶え!私たちの夢ーー」?

叶え!私たちの夢ーー?

こんにちは。養殖です。
先にお伝えしておきましょう。私は無印もサンシャインも通ってきた身ではありますが、そのどちらのシナリオにも穴は数多くあると思っていて、決して「信者」ではないため、普通に批判はしますし悪いと思ったことは悪いと書いていくので「僕の大好きなアニメの批判は見たくない!」という方は読まないことをお勧めします。自己責任ね、自己責任

まあこれから全部比較していきますよ~というわけではないけど心に留めといてねってことで。


それでは簡単に書いていきましょう。もう2週間も前のことなのでみ~んなブログに書いていますし似たようなこと書いているはずですので重要な事を簡単にちゃっちゃとやっていきますね。



最初っから歪みすぎでしょこの人…


まあそこは置いといて

こんなもんですかね。やっていきましょう。


上原歩夢について

かなり良い改変がありましたね。主体性がある。こう書くとスクスタの歩夢は主体性が無かったのかって言われるとそんなことは~~~~たぶん主体性はあるんだけどあなたちゃんの言うことは絶対、そんな風なある種の怖さがありましたもんね、現実にいたら震えっちゃうぜ。

それを鑑みるとアニメの歩夢はどうか。最初にそれがわかるのはショーケースのシーンかな。

あの時「似合うと思うよ」とか「何着たってかわいいよ」とか侑ちゃんに言われているけどたぶんいくらごねても着ないよね。スクスタ時空なら「あなたに見せるだけなら~」とかいって着ちゃいそうじゃん。そんな感じの地に足の着いた~じゃないけど普通の女の子としての安定した人格がある。

スクスタはギャルゲー(※*1)だからそっちはそっちで需要があって今の彼女の人気に繋がっているのは周知の事実なのですが



とまあどっちも需要はあるんだけどアニメとして描かれる上で安心して見れるしストーリーとしてより面白く成り立つのはアニメ版歩夢だよね。

歩夢ちゃんと侑ちゃんの関係性については追々

②CHASE!とDream with You、優木せつ菜と上原歩

(Dream with Youの演出については割愛します。全人類書いてるので。それ言ったら全部書かれてるんだけどね)

CHASE!が最初に来ることは事前のPVから大体予想は付いてたとは思いますが、シャウトまで現実再現してくれるとは思いませんでしたよね。アニメが虹ヶ咲最初って人はまずはサブスクかなんかでぜひ元の楽曲聴いてね。
アニメを見たら虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会1stLIVE withYouを見ましょう。全人類。私は度肝抜かされました。(初披露はそこじゃないんですけど)

あのシャウト再現はきっとみんな評価するポイントの一つですよね、あのライブを現実再現っていう一番輝く編集で見せることで、また、侑ちゃんの視点を明確に描くことで我々の受けた衝撃を侑ちゃんも受けた、ということがわかるわけです。

3話時点で所謂「領域展開」(これはアニメから虹ヶ咲に入った筆者の友人の受け売りです。元ネタは呪術廻戦)に確実に引きずりこまれた演出があるのってせつ菜のCHASE!だけなんですね。これって結構重要なことなんじゃないかなって思っているんです。1話で同時披露となったDream with Youで比較してみましょう。

Dream with Youでは侑ちゃんは映っていません。ではあのライブは誰の視点で見ていたのか。なんだかんだ言いましたけどこれも恐らく侑ちゃんなのでしょう。とはいえ恐らくという言葉が頭に付きます。なぜならせつ菜ちゃんの時は確実に侑ちゃんの視点での出来事って描かれていたから。

なぜここを分けて演出する必要があったのか。描こうと思えば歩夢ちゃんのライブシーンに侑ちゃんを登場させることもできたわけです。私はここに純粋な力の差が描かれたのではないかと考えています。歩夢ちゃんはいくらかわいいとはいえずぶの素人、せつ菜ちゃんは物語開始時点ですでにスクールアイドルとして名を馳せています。そして歩夢ちゃんのライブの世界に侑ちゃんは自ら訪れていて、せつ菜ちゃんの世界には引きずり込まれている。それだけの力がある、と。

歩夢ちゃんの世界の欠片はライブ後にハート形の光となって侑ちゃんの足元に散ります。これが今の歩夢ちゃんの精一杯なのかもしれません。これは私の勝手な想像にすぎませんが、これからの成長の余地を描いているのであれば良い比較の仕方と言えるでしょう。

とはいえライブ映像に突然侑ちゃんが現れたらびっくりしてしまうので今後何者かがライブの世界に引きずり込まれるのであれば観客という形になるかもしれませんね。話半分程度に。

中須かすみについて

これはちょっとだけ。

かすみちゃんってスクスタ時空でも部室を守ろうとしていましたし、今回も廃部が明らかになった後に「かすみんはやっぱり 諦めませんよ!」と言っていることから、この世界でもみんなの(自分の?)居場所を大切にしている子ってことを示してくれましたね。


これは2話感想で書きたいんですけど、アニメかすみちゃんになってヘアピンが消えたことも面白い(面白いと言っていいのか)改変だと思います。

上原歩夢と高咲侑はどちらがウサギか

1話まとめとも言う。何が「叶え!私たちの夢ーー」なのか。

1話が不思議の国のアリスを裏?テーマとして作られているのは誰しもが書いているものだと思います。それを踏まえて少女たちを不思議の国に連れていくことになったのは、ウサギは誰なのか。せつ菜ちゃん…ではないですね。彼女はキッカケを与えたにすぎません。侑ちゃんが歩夢ちゃんをスクールアイドルの世界に連れて行ったのか、歩夢ちゃんが侑ちゃんを連れて行ったのか。当然ですが二人は「不思議の国」がどこにあるか知っていたわけではありません。しかしその世界に踏み出そうとしたのは侑ちゃんです。きっと一人でも同好会の前まではたどり着いたでしょう。ならば侑ちゃんがウサギか、違いますね。侑ちゃんはある種不思議の国の「遠さ」に一度諦めてしまいました。

そんな時隣にいたのが歩夢ちゃんでした。歩夢ちゃんも不思議の国に入る資格を持っていた。けれどもそれを隠していました。侑ちゃんの「応援出来たら」の気持ちに触れて初めて彼女の本気に気づいたのでしょう。見ての通り歩夢ちゃんと侑ちゃんは幼馴染です。しかし近しい関係であるほど本音でぶつかり合えない時がある。これは無印のことり留学プロットを彷彿とさせますね。侑ちゃんが自分の夢を持っていないことを歩夢ちゃんがわかっていたのかはわかりません。しかしそこまでは知っていても「誰かを応援出来たら」という言葉を聞いたのは初めてだったのかもしれません。侑ちゃんの本音を知ったからこそ歩夢ちゃんは自分自身の本音をぶつけられた、それが一番自然なあの階段下での告白につながる心情変化と言えるでしょう。

結局侑ちゃんは歩夢ちゃんの告白無しでは不思議の国に足を踏み入れることすら叶わず、歩夢ちゃんはせつ菜ちゃんのきっかけをしても侑ちゃんの本気無しでは歩みを進めることはなかったのです。

厳密に言えば歩夢ちゃんの告白までは侑ちゃんがウサギ、それ以降は歩夢ちゃんがウサギになったわけですね。

二人がウサギと少女の両方の要素を持ち合わせていること(=誰かひとりが全体の方向性を決める鶴の一声にならない点)を私は非常に評価していて、無印の穂乃果やサンシャインの千歌との差別点であり脚本の暴走を止め得る一手なんじゃないかなぁなんて考えています。無印スノハレ回とかサンシャイン1期13話とか2期1話とかほんと悲惨でしたからね、ネガなことばっか書いても仕方ないのでこれ以上は控えますが…


話が逸れました。

そんなこんなで彼女たちはお互いの夢を尊重する形で夢への一歩を歩み始めた、と。

お互いの夢、私たちの夢、「叶え!私たちの夢ーー」ですね。むしろ無印の1話よりも叶え!私たちの夢してる。

二人の夢とかそんな感じのブログタイトル考えてたけど一番それっぽいタイトルがあったのでそんな具合のこじつけでした。

はじまりのトキメキ


書きたいこと~~~~~~~これくらいですかね、虹ヶ咲は10人目を迎えたりアニメで絵を変えたり「3歩目は大胆に」をそのまま行く挑戦的なことが組み込まれていて今後も賛否が分かれるイベント(無敵級の時の投票企画とかアンコールとか)はあれど注目していけるタイトルだと思っているのでアニメ1話が非常によく出来ていて安心できました。正直先代が激寒ミュージカルとかキャラ崩壊とかちょっとキツ…肌に合わないことばっかだったので(エモいのとアニメとしての出来は違いますからね)かなり心配していたんですけれど、これは虹ヶ咲を知らない人に向けて「とりあえずアニメ見て!」って言える1話ですよね。っていうかもう無印以降離れていた知り合いに勧めてる。勧めてるし高評価ももらってる。見てくれてありがとうございます、マジで感謝。いろんな人のフラットな視点の意見が聞きたい。今後もこの高評価を維持したままゴールしてくれるとこれ以上うれしいことはないですね。脚本の人!頼んだ!Blu-ray買うから!


1話、スクショ撮ってなかったから全部文章になっちゃったし今後書きたいこと思い出したら書き足していきます。

レポート以外で久しぶりに人に読んでもらう文章を書いたから尚更悲惨なことになってるけど許してね。

2話以降の感想もとっとと書かないとどんどん溜まっていくんで頑張って次書きます、たすけて。

*1:諸説あり