養殖さん家のビニールハウス

@SakanaTennenの長ったらしいメモ置き場です。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会3話「大好きを叫ぶ」感想 大好きに悩み、大好きに救われた少女

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賢い美しい

3話も頑張って書きます。助けて。

3話でせつ菜ちゃん回なのマジで!?ってなりましたよね、私はなりました。でも何度か見てたらこれがベストなんだなって納得しました。始めましょう。

①朝香果林のファインプレーについて

部外者のお姉さんにしては仕事しすぎてる。

今回書きたいのが「なんで生徒会長が正体を隠してスクールアイドルをやっているのか興味はあるんだけど、彼女たちが今聞きたいのはそこじゃないみたい」ってセリフです。

私たちスクスタストーリーから追っている者どもは「理由があって中川菜々は優木せつ菜を名乗ってアイドル活動をしている」ということがもう常識なんですが、今回その理由は求めていかないよと今回のシナリオの形を示しているんですね。そしてなんで優木せつ菜という名を名乗っているのかは伏線程度に残していきましょうよ、と。
その方向性をハッキリとさせる一言でした。

なんか果林ちゃん本当にかっこいいお姉さんに徹していますね。モデルとして一足先に社会に出ているせいか、どっかの田舎の生徒会長なんかとは違う難攻不落さを感じますね。レスバ強そう(女の子はそんなことしません)



②旧同好会組との顔合わせ

これちょっと置いてかれたなってなっちゃいましたね。いつの間に会ったのよ。

恐らく校内でかすみちゃんと偶然会ったしずくちゃんが放課後話し合いを~って提案したんでしょうね。つながりがそこしかないから。

でも見たかったなあ、短い間だけどかつて優木せつ菜と活動を共にしたスクールアイドルと侑ちゃんの邂逅。

だいたい想像の範囲内のことがあって終わりなんでしょうけど、とはいえ個人的に見てみたかったのでちょっとワガママ減点ポイントですね。

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どこからパン出した

しずくちゃんが持っていたんでしょうね、モノを収納できる呪霊を(呪術廻戦)。

ここかすみちゃんの素なんでしょうけどいいですよね、先輩のことめっちゃ舐めてるようで(舐めてるなんて認識は無いんだろうけどね)


③復習・中須かすみと優木せつ菜の衝突とその後

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かっけえって……


「せつ菜先輩は絶対に必要です」「前の繰り返しになるのは嫌ですけど、きっとそうじゃないやり方もあるはずで、それを見つけるにはかすみんと全然違うせつ菜先輩がいてくれないとダメなんだと思うんです」

え、これ3話だぜ?盛り上がりが決まりすぎてる


ご存じの通り、せつ菜ちゃんの求めるスクールアイドル像とかすみちゃんのそれの違いからスクールアイドル同好会は空中分解してしまいました。

しかし理想を語る上での衝突は誰にでも起こり得るし誰も悪くない。それを知った上でのかすみちゃんの言葉には重みがあります。

今回の語りからするに彼方ちゃん、エマちゃん、しずくちゃんはわかっていたのかもしれませんね。一人の理想というワガママに付き合ってあげることだって十分大切な事ですからね。かすみちゃんみたいに反発して本人に伝えることだけが人間関係において正解ってわけじゃないですから。

同好会をワンダーランドに変える決定打となったのはかすみちゃんでしたが。


かすみちゃんはどこまで株を上げれば気が済むのだろう…

④今回のモヤモヤの正体

前回も書いたのですが、今回の脚本は決して100点をあげられるものではないかなと思っています。それでもかなり高い水準にいるのですが。

最も大きな問題点ですが、まずはかすみちゃんはすでにせつ菜ちゃんの行動について許しているのだと言ってもいいでしょう。

しかしそれを未だに伝えていない。かすみちゃんは先ほどの「前の繰り返しになるのは~ダメなんだと思うんです」をせつ菜ちゃんと共有していないし、せつ菜ちゃんは『軋轢を生む自分がいたらラブライブに出場できない、だから私は同好会に必要ない』ということを伝えずに終わっているんです。

せつ菜ちゃんの思いを聞いたらきっと泣きながらでもかすみちゃんはせつ菜ちゃんに同好会に帰ってくるようにとせがむでしょう。

結局、衝突した本人同士が話し合って出した結論じゃないんですよね、せつ菜ちゃんを呼び戻してもういちど同好会をやろうってことが。それが今回のモヤモヤです。

だから「これははじまりの歌です!」も浮いた印象が拭い切れないし、何か問題解決よりシナリオを進めることを優先されてしまったような違和感で乗りきれなかった感はありますね。

しかし、今回は描かれることはありませんでしたが、4話の初頭で旧同好会組の和解をやってくれる可能性はありますからね。期待して待ってます。


⑤廃部って何よ



同好会を消す必要はありましたか!??????????????????

答え ありません

無いよ。

せつ菜ちゃんいなくなったとしてもそもそも同好会無かったらラブライブ出れないじゃん、何考えてるの!??

まあ、あれですね。

今までのスクスタのせつ菜ちゃんを見る限り、好きって感情に任せた行動を結構しちゃう子なんだろうなってシーンがちょくちょくあります。
それらを鑑みるに、たとえマイナス方向の感情でもそれに任せて暴走(とまではいかなくても)しちゃう子なのかもしれませんね。
人一倍大好きって気持ちを表現したい子が折れた心で突っ走っちゃうの、ありそうですよね。可愛いじゃん。

私はアニメ作品において行動の理由を求めがちなのですが、こういった無我夢中で走り出しちゃうのはラブライブという作品の、青春の特典なのかもしれませんね。

そういうことにしましょう。

じゃないと学園に紛れ込んだ子猫を「いい屁理屈」で見逃した器用さを持つ中川菜々との乖離がひどいことになっちゃいますからね。

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器用じゃないかもしれん…


(でもかすみちゃんの反発の直後にはい解散!はないでしょ、ごめんなさいしてどうすればいいか話し合うとか…)

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カッコイイ

⑥「ラブライブなんて出なくていい!」

50000000000000000000000000000000点。

減点方式なら今回の脚本は65点だけど加点方式なら何点でもあげちゃう。

正直な話、この発言はアニメシナリオにおいてせつ菜ちゃんを足枷から解き放つ他にはあまり重要な、ターニングポイントとなるような発言ではないんですね。
だってもう決まってるじゃん、「カワイイもカッコイイも一緒にいられるそんな場所がワンダーランド」なんだって。そこに大会がどうとか廃校がどうとか、ドゥームがどうとかないですからね。皆が自己実現できる場であればいいってことを2話から続けて固めたにすぎません。

ではなぜあれほど(アニメ直後のTwitterでは「ラブライブ」がトレンドに入っていた。虹ヶ咲の場合は#虹ヶ咲がトレンド入りすることがほとんどで、Aqoursの場合はそのままあくあがトレンドに入ることが多いため、今回の発言に触れたものだと考えられる)の反響があったのか。

我々のようなアニメ化のずっと前から追っていた人間にとって衝撃だったんですね。
(私はCDこそ買っていたもののちょぼらうにょぽみさんの漫画等を読む程度で最初っから本気で追っていたとは言えませんが)

虹ヶ咲は2017年の活動開始から雑誌や表舞台に立つことは少なく、19年9月末のスクスタ配信後ですらトップレアが排出されないなど、スピンオフとして相応の影の道を歩んできたといっても過言ではありません。

ようやく訪れたライブの機会ですらそのタイトルに「LoveLive」を名乗らせてもらえず、Aqoursとの扱いの差に愕然としたまま今まで応援してきたファンは少なくないでしょう。

私はもう1年以上前にAqoursを追うことをやめてしまいましたが、虹ヶ咲も先代に負けないほどの魅力があると思っています。それについては気が向いたときに書きますが…

虹ヶ咲の魅力を知る人ほど、公式は虹ヶ咲を同等に扱ってくれない!と憤慨してきたわけで…

今後も虹ヶ咲はAqoursの二の次だろうし、スーパースターにも追い抜かれていくんだろうと、そう思っていたんです。

そんな時訪れたせつ菜ちゃんの発言「高咲さんはラブライブをご存知でしょうか」

この世界にもラブライブはあったんだ、と。

虹ヶ咲の媒体においてラブライブ(大会)に触れたのは恐らく初めて。
たとえ取ってつけた理由だとしても。

何でラブライブという名を冠させてもらえないのか、その具体的な理由はそんなところにあったんですね。

いや、個人の部って無いんですねラブライブ(大会)さん…一人でもアイドルはできるでしょうに



まあそもそもラブライブって大会、ラブライブってアニメにおいて廃校を止める魔法的ななにかがあると訳のわからない謎の信仰を受けていたことがある反面一切大会の進行が映りませんけどね。

いつの間に地区予選突破していつの間に優勝してるし。
正直いらんでしょって思ってきた人いるでしょ絶対。

というわけでこのセリフはどっちかと言えばファンサービスに近いものなんじゃないかなって思ってます。
ラブライブに対して「なんかやべえやつっしょw」の侑ちゃんにラブライブに出られないんです!言ってもしゃーないですし。

余談①

優木せつ菜ちゃんのライブ、観客が大勢いましたね。

これは先代たちの3話の系譜なのかもしれませんが、これだけの人を集めることができるのは現在では彼女ただ一人でしょう。

そんな意味でも3話にせつ菜ちゃん回を持ってくるのは納得できますし、愛さんや璃奈ちゃんがスクールアイドルに触れるきっかけになっているのもまた正解であると言わざるを得ません。


余談②

まだ書くんかい

これはおまけなんですけど、「こんなに好きにさせたのはせつ菜ちゃんだよ」のセリフ、いいですよね。

廃部関係ではもうとんでもないことをしてくれたわけですけど、確かに侑ちゃんを突き動かすきっかけを与えたのは他でもないせつ菜ちゃん自身のライブです。悩むせつ菜ちゃんを救ったのは同じせつ菜ちゃんの大好きに影響された侑ちゃんだったんです。
せつ菜ちゃんはあまり自分だけのために動く印象は無い子ですが(廃部については秘密)、その自分の発信した大好きが巡り巡って自分を救う。
そして彼女もまた高咲侑という「ウサギ」と共にいることで初めて歩き出せたのかもしれませんね。

まとめ

せつ菜ちゃんこそやらかしてくれましたが、それを除けばファンサービスも含まれたいい回であることに変わりはありません。

同好会の方向性と侑ちゃんの立ち位置を2話に引き続いて丁寧に示してくれましたし、(歩夢ちゃんも隙あらば侑ちゃんとべたべたしてたしかすみちゃんはもう完成してるし)脚本に信頼がおけるのは未だ揺らがない事実でしょう。

愛さんをどう描くのか楽しみですね、タイトル的にダジャレ属性は残ってるらしいけどどっかのアホ毛ミカン先輩はダジャレ属性消え去ってましたからね。扱いずらい属性なのはスクスタからも痛いほど伝わってくる。

ところで3話のセリフ文字起こしが終わってないんですけど。これからまだ書くんですか養殖さん。

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だったら!だったら最初から計画的に日々書いていけばいい!

助けて。